RPG式モテトレ(2014年出版)の紹介

「人からモテること」は誰もが抱く憧れ。モテる男性には多くのメリットがもたらされ、仕事もプライベートも充実します。しかしながら「モテ」を分析・トレーニングすることには多くの困難が伴い、モテを研究する機関も公的には存在しません。
現役の精神科医であり、無類のキャバクラ好きである吉田眞。彼の10年に渡るキャバクラ体験とその精神分析が、精神医学を通すことで「モテ」に磨きをかけるためのトレーニング法として昇華されました。それが本書です。
ゲーム感覚でキャバクラ嬢と対決し、モテるために必要な「6つの能力軸」を向上させ、結果として「モテ=カリスマ的な人徳」を得られるようになる、というのが本書の目的です。
6つのモテ軸…①ルックス②話術③冷静さ④経済感覚⑤誠実さ⑥コネクション…の磨きをかけるために、本書とキャバクラ遊びをセットでご利用ください。
第2章では、繁華街でボッタクリ店の勧誘、高額な出費を避けるためのテクニックも書かれていますので、安心・安全な夜遊びライフを送るガイドブックとしてもご利用できます。

目次
第1章 キャバクラとモテ理論
 「モテ」こそが正義
 モテを司る6つの要素
 「モテ6軸」詳説
 キャバクラという「教育機関」
 「モテ向上」はロールプレイングゲーム
 ”ゲームフィールド゛での鉄則3箇条

第2章 魔界の歩き方…キャバクラ遊びの基礎を学ぶ
 ”ボッタクリ”と”煽り”
 店舗情報の収集
 キャッチとの交渉
 キャバクラ嬢との交渉
 退店後の振る舞い・メール編
 退店後の振る舞い・指名同伴編

第3章 「モテ」を極めるキャバクラトレーニング
 第1軸 「装備(ルックス=見た目)」の向上
  ルックス向上の考え方
 第2軸「攻撃力(会話技術)」の向上
 「会話の達人」に向けて
  環境作りの会話力
  会話の調整力
  キャバクラトークのテンプレート
  容姿の議論
  容姿から恋愛観へ
  会話力の更なる向上
 第3軸「防御力(冷静さ)」の向上
  冷静と情熱の間
  ホストから知る「防御力」
  ”フラれ癖”をつける
  認知行動療法と失恋処理
  絶望のマネジメント
 第4軸 「敏捷性(金払いの良さ)」の向上
  金払いを良くする”パラドックス”
  第3のコスト
  「情念の呪い」と敏捷性
  解呪=”別れ”のテクニック
  別れ話のバリエーション
  ラッキーチャンス!
  フリー入店における「情念カット」の応用
第5軸 「致命の一撃(誠実さ)」の向上
  ハイリスク・ハイリターンな口説き
  「口説き」と「ちょっかい」を分けるもの
  オンリーワン攻撃=「ヨイショ」
  「ちょっかい」の格上げ
  ”大一番”前夜に
  クレームと和解のテクニック
第6軸 「サブクエスト(コネクション)」の向上

極悪精神療法(2015年出版)の紹介

精神病院だけでなく、刑務所、ホームレス支援施設、在宅診療の行政サービスなどに長く勤務してきた筆者が、その中で見出した患者の“悪質な要素”を分析し、その対応策を提示した書籍。

「極悪精神療法」とは、悪質な患者、モンスター化した患者らに対して効果的ではあるが、一般的には賛否を呼ぶだろう独自のカウンセリング技法である。

これを一般社会で応用することは可能か?リスクはないのか?医療的虐待との境界はどこにあるのか?…そうした疑問にも誠実に対応している。

目次:
第1章 悪い患者
事前に知っておくべき刑務所の事情
ケースA 腰痛
“逃げ込み”のロジック
ケースB うつ病
うつ病という免罪符
ケースC 暴力と脅迫
短絡さと興奮
ケースD 精神障害と拒絶
拒絶の権利
ケースE 窃盗癖
衝動と罪
“悪質な者”と2つの隠語
「タマ悪」の戦略① 仮病の波紋
「タマ悪」の戦略② 薬物乱用の波紋
悪質さは病気?
“悪質さ”の共通項
「タマ悪」の本質
「悪」を定義する
「悪」は個性か?

第2章 極悪な医者
「悪」vs極悪医師
ケースA’ 腰痛
ケースB’ うつ病
ケースC’ 暴力と強迫
ケースD’ 精神障害と拒否
狂気の診療?
「タマ悪」と情報戦略
極悪療法vs精神病
薬の脅威と信頼
極悪精神療法とは何か?

第3章 極悪精神療法の科学
起源は「処遇力」
処遇力と業務コスト
受刑者の更生とコスト概念
躾と処遇技術
時間と虐待の因果
処遇力+医療=極悪療法
極悪医師とチームワーク
極悪療法のリスクを知る
“対・人格障害”の診療
極悪療法の限界

第4章 極悪精神療法の一般利用
老人Fの晩年
老人Fとの格闘 その①
脳病変と「悪」
老人Fとの格闘 その②
極悪老人医療
極悪療法の配置について
青年Gの憂鬱 その①
怠け者=うつ病?
青年Gの憂鬱 その②
極悪療法vs自殺衝動
極悪療法vs無理解 その①
処遇力vs無理解 その②
処遇力の変質
怒りは情熱と化す

21世紀の精神医療の販売を開始しました(2019.11) 

旧著「極悪精神療法」で特殊な精神科治療を提唱した精神科医・吉田眞が、ついに本格的な精神医療の技術書を作成!
初診時の対応、診断と治療の方向付け、薬物療法、様々なタイプの患者対応…
分かっていたようで分かっていなかった精神医療の中身を公開(ただし業界非公認、作者独自の診療技法です)!
全ての人が知っておくべき精神疾患の知識、対人技術の知恵が、この本に詰まっています。

目次:

はじめに…精神医療への懸念と人材育成への意欲

第1章 精神医療の理念
 1項 現代精神医療の技術批判と根拠
  ・患者の特異性
  ・検査が数値化できない
  ・健康保険制度の矛盾
  ・医師それぞれの倫理観
  ・患者教育の是非
 2項 精神医療の理念を考える
  ・精神科医は「現代の神父」として
  ・精神医療は「幸福の医療」ではない
  ・治療のゴールは「資本主義」に
  ・「資本主義的ゴール」に例外はない
  ・21世紀の精神医療の目標
 3項 治療者の心構え
  ・精神科医に求められる人格
  ・衝動の自覚と制御
  ・「常識」を意識する
  ・暴力と対峙する
  ・自身の「死」を意識する
  ・敗北から学ぶ
  ・人生経験は多いほど…

第2章 疾病学
 1項 精神病理と疾患分類
  ・既存疾患の新規分類
  ・脳器質障害グループ…脳挫傷、認知症、変性疾患
  ・神経機能異常グループ…てんかん、統合失調症、躁うつ病
  ・記憶誘因グループ…神経症、PTSD、自傷行為など
  ・外的因子による精神障害…ホルモン異常、せん妄、薬物摂取
  ・感受性の異常…人格障害、知的障害、発達障害
 2項 変質者と本能行動
  ・疾患分類の限界?
  ・ゴミ屋敷(ホーディング)
  ・万引きと過食嘔吐
  ・潔癖症、アヒル
  ・強迫症状とは何か
  ・幻覚妄想と野生

第3章 診断と治療プラン
 1項 予診と問診
  ・予診:患者の人生を描く作業
  ・予診と主観と嘘
  ・投薬歴と犯罪歴
  ・現病歴の取り方
 2項 確定診断と治療の誘導
  ・確定診断の下し方
   ①暫定的な病名
   ②患者の要望と周辺環境
   ③患者の自然治癒力
  ・治療ゴールの設定
  ・薬物治療の誘導
  ・的確なカルテ記載を
 3項 特殊ケースへの対応
  ・理解力の低い患者
  ・粗暴者、錯乱者
  ・緘黙者
  ・不機嫌な者
  ・躊躇する者
  ・脱線する者
  ・チンピラ患者、ヤクザ患者

第4部 薬物治療
 1項 薬物治療総論
  ・薬物治療の技術
  ・原則単剤で
  ・半減期と力価
  ・頓服と定期薬
  ・注射薬の使い方
  ・治療効果の実感と薬物依存
  ・飲み忘れ、大量服薬
  ・高齢者への投薬配慮
 2項 薬物治療各論
  ・治療薬物の系統と神経構造
  ・3つの神経回路の役割
  ドパミン作動系抗精神病薬
   ・ハロペリドール、ブロムペリドール(ブチロフェノン系抗精神病薬)
   ・リスペリドン、パリペリドン
   ・スルピリド
   ・アリピプラゾール
   ・スルトプリド
  鎮静系抗精神病薬
   ・クロルプロマジン、レボメプロマジン、プロペリシアジン
   ・クエチアピン
   ・オランザピン
  情動安定薬=抗躁薬
   ・炭酸リチウム
   ・バルプロ酸
   ・カルバマゼピン
  抗うつ薬
   ・三環系抗うつ薬…イミプラミン、アモキサピン
   ・四環系抗うつ薬…トラゾドン、マプロチリン、ミルタザピン
   ・SSRI…パロキセチン、フルボキサミン、エスシスタロプラムなど
   ・SNRI デュロキセチン、ミルナシプラン
   ・アトモキセチン
  睡眠薬、抗不安薬
   ・ベンゾジアゼピン系薬剤(抗不安薬、睡眠導入薬の一部)
   ・BZ系以外の睡眠薬:ゾルピデム、ルネスタ、ベルソムラ、バルビツール
 3項 副作用と対策
  ・抗パ剤の使い方
  ・アカシジア
  ・悪性症候群、横紋筋融解症、緊張病
  ・その他の副作用
 4項 電気ショック療法その他
  ・絶大な効果と問題点
  ・ECT の最適な使用方法
  ・反復性経頭蓋的磁気刺激療法(rTMS)

第5章 精神療法
 1項 精神療法の基本的な考え方
  ・精神療法とは何か
  ・「精神科医の精神療法」の特徴
  ・日常の問題をテーマにする
  ・精神疾患と日常の悩み
  ・異常者と心の闇
  ・精神療法の前処置=加害者と被害者の切り分け
 2項 性格分類と精神療法の理論
  ・4つの治療受容基盤
  ・野生の本能と個性
  ・イージーな「パリピ」治療
  ・難度の高い「サイコパス」の治療
  ・抑圧による性格のマスク
  ・抑圧と成長
 3項 精神療法の実際
  ・精神療法の進行
  ・精神療法と時間制限
  ・精神療法と知性
 4項 特殊なケース
  ・「ヘンタイ群」へのアプローチ
  ・「メンヘラ」自傷行為の評価
 5項 暴力対応とクレーム処理
  ・暴力は治療対象に
  ・暴力の予防:低コストの「威圧術」
  ・安全確保:リスクの少ない「制圧術」
  ・再発防止:クレーム処理の「和解術」
  ・チーム医療と暴力対策